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肌タイツの種類

肌タイツの役割・形状・素材と、オーダーメイドと既製品の違い。

執筆: Reflex

肌タイツとは、顔の部分が開いた肌色の全身タイツのことで、素肌の代わりになる「キャラクターの肌」です。全身タイツタイプですが、視界を確保するために顔の部分は開いています(マスクをかぶれば見えなくなる部分です)。

マスクだけを被って素肌が見えていると、首から下だけ生身の人間になってしまい、キャラクターとしての統一感が崩れます。肌タイツで全身を覆うことで、「中に人がいる」感じを消し、マスクと一体のキャラクターとして成立させます。

役割をまとめると次の3つです。

  1. 肌の質感と色を統一する: マスクの肌色と揃えることで、顔と身体がつながって見える
  2. 体型の情報を整える: 体毛・ほくろ・筋肉の凹凸などを隠す
  3. 補正パッドを覆ってなじませる: 素肌と肌タイツの間に着けた体型補正パッドを上から覆い、輪郭を滑らかに見せる

肌タイツの形状は、首から足先までひとつながりの全身一体型が基本です。

  • 足指まで作られていることが多い: 足先は足袋のように指の一本一本まで縫製されているものが多く、素足に近い衣装のキャラクターも自然に表現できます
  • 顔の部分は開いている: 前述のとおり、視界確保のための開口です
  • 着脱は背中ファスナー: 一人で閉めるには、ファスナーの引き手にストラップを付けておくなどの工夫が有効です(着用手順(はじめての着装))
  • 手首ジッパーのオプション: 手の部分にジッパーを追加し、必要なときに素手を出せるオプションを用意しているメーカーもあります。スマホの操作や細かい作業のときに便利です
  • クロッチ(股)ファスナー: 股部分にファスナーが付いているものが多く、トイレの際はタイツを脱がずにここを開けて済ませられます

主流は、縦横どちらにもよく伸びる化繊の伸縮生地です。水着やレオタードに近い素材と考えるとイメージしやすいでしょう。

メーカーによっては、肌ざわり・光沢・伸縮性などが異なる素材を何種類かから選べるパターンもあります。選べる場合は、生地サンプルや作例写真で質感を確認してから決めるのがおすすめです。

汗を大量にかく趣味なので、着用後は毎回洗うのが基本です(肌タイツ・衣装の洗濯)。

肌タイツには、採寸データから作ってもらうオーダーメイドと、S/M/Lなどの既製サイズ品があります。

基本的にはオーダーメイドをおすすめします。 自分の体型にぴったりフィットするため、シワがなく、見た目が非常に美しく仕上がるのが最大の利点です。肌タイツのシワは写真で目立ちやすく、キャラクターの「肌」としての説得力を大きく左右します。

一方で、既製サイズ品は安く早く入手できます。予算に応じて既製サイズを選ぶのもありですが、体型と合わない部分にはシワやたるみが出やすいため、サイズ表と自分の採寸をよく見比べて選びましょう。

肌タイツの発注はマスクの発注とは別に行います。流れは肌タイツの発注を参照してください。

女性キャラクターを演じる場合の定番オプションが、胸の内側に縫い付けられたポケット、通称胸ポケットです。偽乳(フェイクバスト)を差し込んで固定するための仕様で、次のような利点があります。

  • 位置がずれない: ブラで固定する方法と違い、動いてもバストの位置や向きが安定する
  • 着脱が楽: タイツを着てからポケットに入れるだけ。取り出せば洗濯もそのまま
  • 輪郭がなじむ: ポケットの生地がバストの縁を押さえるため、外から見たラインが自然になる

胸ポケット付きの肌タイツは市販もされていますが、工房に肌タイツを発注する際のオプションとして依頼できることも多いです。ポケットは伸縮する生地でできているため、偽乳のサイズは基本的にどんなものでも収まります

肌タイツ選びで最も重要なのがマスクの肌色と合わせることです。首の継ぎ目で色が変わると、写真で非常に目立ちます。

  • マスクの工房が肌タイツも生産している場合: 同じ工房のものを購入すれば色合わせ自体が不要なので、これが一番楽で確実です
  • 別のメーカーで用意する場合: マスクが届いてから生地サンプルを取り寄せ、実物のマスクと並べて現物合わせするのがおすすめです
  • 同じ「肌色」でも、黄み寄り・赤み寄り・白寄りなどメーカーごとに色味が異なります。また照明によっても見え方が変わるため、可能なら屋内外両方で確認しましょう

肌タイツを扱う主なメーカー・工房は主な工房一覧にまとめています。

着ぐるみの装いは、内側から「補正パッド → 肌タイツ → 衣装」という層で構成されます。補正パッドは素肌と肌タイツの間に着け、必要に応じてスパッツなどのインナーを肌タイツの下に着用します。

  • 衣装はコスプレ用の既製品・オーダー品をそのまま使えることが多いですが、着ぐるみは補正パッドで生身よりひと回り大きくなるため、ワンサイズ上を選ぶか、パッド込みの寸法でオーダーするのが安全です
  • 肌の露出が多いキャラクター(水着・ノースリーブなど)は肌タイツの見える面積が大きく、色合わせと生地の質感がより重要になります
  • 衣装からの色移りに注意: 濃い色の衣装は、着用中の汗や摩擦で肌タイツに色移りすることが多くあります。はじめて着る衣装は事前に手洗いして、色落ちしないか確認しておきましょう(肌タイツ・衣装の洗濯)
  • 全体の重ね順と着る手順は着用手順(はじめての着装)で解説しています