マスクのお手入れ
マスクの日常的なお手入れと注意点。
マスクは塗装された一点物の工芸品です。正しくお手入れすれば長く綺麗に使えますが、間違った方法(特に溶剤の使用)は一発で取り返しのつかないダメージになります。まずは「やってはいけないこと」から覚えてください。
日常のお手入れ
Section titled “日常のお手入れ”使用後、その日のうちにやることは3つです。
- 内側の汗を拭く: 固く絞ったタオルや乾いた柔らかい布で、内装と内壁の汗・皮脂を拭き取ります
- 陰干しで乾燥: 風通しの良い日陰で、内部をしっかり乾かします。湿気が残ると匂い・カビ・素材劣化のもとです。扇風機やファンで風を送ると早く乾きます
- 外側はほこりを払う程度: 塗装面は基本的に触らないのが一番。ほこりは柔らかい毛のブラシやブロアーで払います
このほか定期的に、内装クッションの状態(へたり・匂い)の確認と、ウィッグのブラッシング(ウィッグのお手入れ)をしておきましょう。
内側の清掃・消臭
Section titled “内側の清掃・消臭”取り外せる内装(洗えるライナー・クッション)は外して、中性洗剤で手洗いし、完全に乾かします。取り外せない部分は、固く絞った布での水拭きが基本です。塗装面に洗剤や消毒液がつかないよう注意してください。
消臭に布用消臭スプレーを使う場合は、内装の布部分だけに使い、シェルや塗装面にはかけないこと。スプレー後はしっかり乾燥させます。それでも匂いが取れない場合は、内装の交換を工房に相談するのが確実です(修理・リペイントの頼み方)。
そもそも汗対策は「後の清掃」より「先の予防」が効きます。インナーキャップやライナーで、汗がマスクに届く量そのものを減らしましょう。
塗装面の扱い
Section titled “塗装面の扱い”触るときは手を洗ってから。皮脂は塗装の大敵です。汚れは乾いた柔らかい布(メガネ拭きなど)で軽く拭う程度にし、落ちなければ水で薄く湿らせた布で優しく。それでも落ちない汚れを自己判断で擦るのはやめて、工房に相談してください。チーク・リップなどの繊細な塗装部分と、つや消しコート面は特にこすらないように。
やってはいけないこと
Section titled “やってはいけないこと”- アルコール・除菌シートで拭く: 塗装が溶けて曇り・色落ちします。最もよくある事故です
- シンナー・除光液・強い洗剤: 論外です。塗装が剥がれます
- メラミンスポンジで擦る: 研磨材なので塗装ごと削れます
- 直射日光の当たる場所に置く: 変色・変形の原因(保管と運搬)
- 高温の場所に置く: 夏の車内は厳禁。素材が変形することがあります
- ドライヤーの熱風を至近距離で当てる: 乾燥は自然乾燥+送風で
- 濡れたまま密閉保管する: カビと匂いの温床になります
- 自己判断で補修・再塗装する: タッチアップのつもりが被害を広げがちです。破損時はまず工房へ(修理・リペイントの頼み方)